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熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽1705番地1

【報告】陶芸体験交流会へのご参加ありがとうございました

お知らせ

2023.04.03

【報告】陶芸体験交流会へのご参加ありがとうございました

2023年3月4日と8日に、陶芸体験交流会を開催しました。各日約10名のご参加をいただき、集落の散策や陶芸体験、おいしいおやつタイムでのおしゃべりを楽しみました。

講師 北里かおりさん

講師は、南阿蘇村の陶造形家、北里かおりさん(現・集落支援員)。
北里さんの紹介はこちら

散策

まずは長野阿蘇神社神楽殿の見学。ふだんは公開されていない神楽殿のなかを見学できる貴重な機会とあって、地元出身である北里さんの話に皆さん興味津々。村に移住されて数年経つ方からも、「初めて来た」という声が聞かれました。

300年以上の歴史を誇る岩戸神楽。地域の人たちの手で大切に継がれてきた伝統文化です。毎年秋に神楽奉納を行っていますが、ここ数年はコロナ禍で開催がままならないこと、舞い手の後継者が減ってきていることなど、課題もいろいろ。

そんななかで、神楽以外にもこの場所を活用しようと、音楽家によるコンサートを開催するなど、交流の場をつないでいるといいます(2023年5月8日(月)11~12時三大ヴァイオリン古澤巌奉納コンサート開催決定)。

続いて、近くの長野阿蘇神社で陶造形体験のモチーフ探し。息を呑むほどに美しい本殿の彫刻細工や、頭上高くそびえる夫婦檜、きれいに苔むした灯篭などなど、皆さんの興味の先はさまざま。特にお子さんは、大人が思いもよらないものに興味を示すので、驚かされます。

歩いて5~10分ほどの北里さんの工房までの道のりでは、梅やフキノトウ、咲き始めたばかりの桜が迎えてくれました。「私が住んでいるところでは、まだ梅は咲いていません。同じ村でも、こんなに違うんですね」。自分が知っているところ、住んでいるところ以外は、なかなか足を運ぶ機会がないもの。実は集落ごとに多様な環境や文化を備えているのも、南阿蘇村の魅力のひとつです。

陶造形体験(花器づくり/絵付け)

スケッチをもとに、造形や絵付けのイメージを膨らませます。「いま歩いてきたところの石積みが印象的」「鳥居と鈴と猫と私」「夫婦檜がすごかった」。皆さん悩みながら、粘土に手を伸ばします。

北里さんのレクチャーを受けながら、形を整えたり絵を描いたり。頭のなかで想像したこと、イメージ画にまとめたことを、より具体的にしていきます。ひんやりとした土の感触をてのひらに感じながらの、“生み出す”時間です。

阿蘇の土の特徴、北里さんが普段使っている土との違いなどにも興味深く耳を傾けました。

おやつ交流

見た目にも可愛い、イベント特別仕様の米粉のいちごロールケーキ。久木野エリアのおやつ&café aijuさんにお願いして、身体に優しく春らしいおやつを作っていただきました。

菊池産有機米粉、南阿蘇産有精卵などを使ったお菓子には、店主の「自分にも自然にも無理のないおやつを」という思いが込められています。

おやつをいただきながら、移住や空き家の話にも花が咲きました。
「どうして南阿蘇に来たの?」 「村のどんなところが好き?」 「空き家の活用、もっと進めばいいよね」。

時間はあっという間に流れ、少しずつ夕暮れの雰囲気に包まれる工房。
阿蘇五岳の眺望を求める移住者の人気を集める久木野エリア(南外輪山側)とは、地理的に反対側(阿蘇五岳側)に位置する長野地区(長陽エリア)を知るきっかけを得て、「こちらの地区も、またいい感じですね!」と、うれしい言葉をいただきました。
観光視点だけでは得られなかった、暮らしていても知る機会がなかなかなかった、地域のちょっとディープな話。
ちょっと踏み込んで、暮らしの深い部分を体感していただけた交流会でした。

これからもいろいろな交流会を企画していく予定です。
移住者の方、移住を検討中の方はもちろん、地元の方、南阿蘇が好きな方などいろいろな方に参加いただければうれしいです!